体力がないから、ほとんど横になっているのだけど、自前の思考だけに付き合いながら時間を過ごすのがどうにもしんどくなったので、また何か映画を見ることにした。
で、選んだのが「本能寺ホテル」。
ヒロインに、なんとなく見覚えがある。顔は全く記憶してないけど(人の顔をほとんど記憶できない)、動き方、雰囲気、声、まっすぐだけどどこかズレた行動を表現するときの気配…
映画「高台家の人々」のヒロインと、同じ人のような気がする。これ書き終わったら、調べよう。
映画は、面白かった。
京都、きれいだった。
成り行きは切ないし、ヒロインのその後が描かれないのも物足りないけど、でも、見てよかった。
本能寺の変の、まさに当日の昼、信長が、ヒロインに言う。
やりたいと思ったから、やったのだと。
天下統一をして、誰もが笑って暮らせる平和な世の中を作り出したかったのだと。
やりたいことに、大きいも小さいもない、とも。
婚約者の父が、ヒロインに言う。
自分ができることではなく、自分がやりたいことを探しなさいと。
その言葉を受け取ったヒロインが、この後どう生きるのかも、知りたかった。
でもそれは、映画を見た人が実現していくことなのかもしれない。