湯飲みの横に防水機能のない日記

色々壊れてて治療中。具合のよくないときに寝たまま携帯で書くために作ったブログです。ほんとにそれだけ。

ねこたま日記(2月8日)

こんにちは。

 

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明日から末っ子が大学のスキー合宿に出かける。

四泊五日のスキー漬けで、単位が取れるそうだ。

 

毎週の体育の授業よりもラクだというけれど、合宿のほうが余計にお金がかかるので、コスパがいいとは言えない。肉体的にもキツいと思う。

 

冬嫌いの北国生まれで運動音痴の私は、雪山に缶詰なんて、お金をもらっても行きたくない。

 

でも、高校3年間の林間学校と修学旅行が全部コロナで潰れた学年の末っ子たちにとっては、魅力的な催しに思えるのだろう。

 

楽しいかどうかは分からないけど、体を壊さず無事に帰ってきてくれるのを祈るほかない。

 

(_ _).。o○

 

 

朝起きて、ふと思い立って、「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」を見た。

 

 

シリーズ三作目。

魔法動物学者のニュート・スキャマンダーが、マグル(魔法を使えない人間)を滅ぼそうとしている悪の魔法使いグランデンバルドに立ち向かい、仲間たちと共に命をかけて黒い野望を打ち砕く物語。

 

いろいろ見どころはあったけれど、事件の根っこがダンブルドアの若気の過ちにあったせいで、ニュートたちの活躍が、ほとんどダンブルドア黒歴史の尻拭いに見えてしまうのが、なんとも言えなかった。

 

ダンブルドア先生、なんでグランデンバルドなんかと恋に落ちちゃったのか。カリスマ的な魅力はあったのかもしれないけど、どこからどう見ても、人の心の痛みのわからないド屑だろうに…

 

 

現在、ハリーポッターシリーズシリーズがと、ファンタスティック・ビーストシリーズが、Amazonプライムビデオで見放題になっている。

 

ハリーポッターの小説は全巻読んだけど、映画は「賢者の石」しか見ていない。この機会にハリーの成長の過程を確かめてみようかと思う。

 

 

 

小説版も、まだKindle unlimited(読み放題)利用できるようだ。

 

 

 

(_ _).。o○

 

連日、頭痛が続いている。

無呼吸のせいだと思う。

どうしたものか。

 

運動して、減量するしかない。

ウォーキング、頑張ろう。

 

ねこたま日記(1月12日)

こんちには。

 

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長女さんと二人で、映画「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」を見てきた。

 

 

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映画『翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜』公式サイト

 

最初から最後まで、半笑いが止まらなかった。

 

GACKT様、今回も濃ゆかった…

 

一番笑ったのは、ラストバトルのご当地対決で、ストーリーに微塵も関係していない菅田将暉の巨大顔写真が戦場に広げられた時。大阪出身なのだそうだ。

 

大阪府知事のハデな人は、なんだか片岡愛之助に似てるなあと思って見ていたのだけど、最後のほうでご本人だと気づいた。

 

その後、府知事の妻で神戸市長役の熟女が、藤原紀香役を演じる藤原紀香ご本人であることにも気づいてびっくり。

 

ストーリーは言うまでもなくめちゃくちゃで荒唐無稽なのだけど、なんかまともに良い話な部分もあったりして、結構感動したりもした。

 

いつか、武蔵野線に乗って「ねずみーランド」に行ってみたい。

 

映画のチケット、私はシニア料金で700円引き。

長女さんは障害者手帳があるので、半額。

 

iPhoneで予約することも覚えた。

 

長女さんが障害者手帳をこういう形で利用するのは初めてのこと。子どものころから難病持ちで、ずっと体調もよくなかったから、家族で遊びに出かけたことがほとんどなかった。

 

また機会があれば利用して楽しもうと話した。

 

 

 

 

 

大河ドラマ「どうする家康」(13)家康、都へ行く

NHK大河ドラマ「どうする家康」を、ひさびさに見た。(NHKオンデマンド

 

三月末に、今川氏真との最終決戦の回を見たのが最後だったから、だいぶ置いていかれてしまった。

 

少し前にX(旧Twitter)で、石田三成さんが絶叫しておられたので、すでに関ヶ原のエピソードは終わっているのだろう。

 

 

 

なんとか年末までには追いつきたい。

 

 

今回見たのは、第十三回「家康、都へいく」。

 

家康の嫡男の信康は、信長の娘の五徳と結婚したものの、喧嘩ばかりしているという。

 

後世の人物評価では、信康の性格にだいぶ難があったように言われているけれども、ドラマの中では五徳のほうにも問題があるように描かれている。

 

わがままを通すために、すぐに父親に言いつけようとする五徳に気を使って、家康は五徳をちゃんと叱ることができないばかりか、都の土産に、南蛮渡来の金米糖を買ってくる約束までしてしまう。

 

そこできちんと叱ってしつけた上で、仲を取り持っておけば、家康は未来で正妻と嫡男を失わずに済むかもしれないのに…。

 

(_ _).。o○

 

五徳姫は、1559年に信長の長女として生まれ、1567年に、信康に嫁いでいる。

 

結婚した時点で、二人は9歳だったという。

 

どちらもお殿様の子どもで、同い年。

しかも嫡男と長女という取り合わせ。

 

相手に合わせる、思い遣って折り合う、なんていうことができそうにない、ワガママカップルだったとしても、不思議ではない。

 

ドラマではだいぶ先の話になるのだろうけど、大人になった五徳は、信康の娘を二人産んだあと、姑と夫が敵の武田に通じていると告げ口し、信長は娘婿とその母親の殺害を命じることになる。

 

事実関係がどうなのかは、不明な点も多いというけれど、自分の告げ口がきっかけで、夫と姑が死んでしまったという、行き過ぎた「ざまぁ」の結末を、五徳姫はどう受け止めたのか。

 

(_ _).。o○

 

五徳姫の未来を暗示するかのように、ドラマでは、浅井長政が妻のお市に向かって、信長を裏切る意向を打ち明けていた。

 

そして家康はというと、将軍義昭にお目通りを願うためだけに上洛したはずなのに、そのまま朝倉攻めに連れ出されることになってしまう。

 

次回のタイトルは「金ヶ崎でどうする!」なので、浅井長政の裏切りで大混乱する家康たちを見ることになるのだろう。

 

 

 

(_ _).。o○

 

大河ドラマを見たら、必ず食べ物レポートを書くことにしている。

 

今回のメインは金米糖

だけど、あまり印象のいいエピソードではなかった。

 

五徳姫たちとの約束を果たすべく、茶屋四郎次郎に頼んで、やっと数粒取り寄せてもらったのに、泥酔していたらしい足利義昭に召し上げられて、目の前でボリボリ食われてしまった。

 

家康が懐に金米糖を持っているのを義昭に密告したのは、家康がお市金米糖を分けているのを見ていた、明智光秀らしい。

 

史実ではないのだろうけど、このエピソードだけで、義昭と光秀を大嫌いになれそうだ。

 

そういえば、明智光秀本能寺の変(1582年)を起こす直前に、安土城で家康を饗応している。

 

ドラマではとっくに本能寺の変が終わっているはずだけど、金米糖の件は、家康と光秀のその後の関係に繋がる伏線だったりするのだろうか。

 

次に目についたのは、家康が都の公家たちに献上していた、タコの干物。

 

一匹丸ごと、板状に張り伸ばして干したタコを、公家たちが手に取って、「くさい、くさい」とはしゃいでいた。

 

武士の時代が長く続く間に、朝廷に仕える貴族たちのスペックがすっかり下落しているらしいことを伺わせる場面だった。本当のところがどうだったのか(貴族たちが無能だったのか)は分からないけれども、武家が歴史の大きな部分を動かしていたのは間違いない。

 

だけど、表舞台から引きずり降ろされ、干されたとはいえ、江戸幕府が終わるまで、ずっと朝廷と公家は存在して、細々ながらも政治的な機能を担っていたわけで、300年ほどたった1867年には王政復古の大号令なんていうのを出すのだから、公家というのは、クマムシ並みに打たれ強くタフな存在なのだと言える。

 

 

話が脱線したけど、干物といえば、「鎌倉殿の13人」でも、北条政子が藤原兼子に、桐箱入りのスルメを献上していた。時代は400年ほど離れているけど、都の人々にとって、イカやタコなどの海産物の干物は、豪華な贈り物という位置付けなのは、変わっていなかったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画「メタモルフォーゼの縁側」

Amazonプライム・ビデオで、「メタモルフォーゼの縁側」を視聴した。

 

鶴谷香央理氏の原作漫画が大好きなので、イメージを壊されるのが怖くて、見ようかどうしようか少し迷ったけれども、漫画の優しい世界観がどんな風に実写化されているのか気になって、思い切って見てみた。

 

結果、大当たりだった。\(^o^)/

 

 

映画『メタモルフォーゼの縁側』|大ヒット上映中

 

17歳の主人公うららは、書店でのバイト中に、自分が愛読しているBL漫画を堂々と購入する老婦人、雪さんに遭遇する。

 

めくるめくBLの純愛にどっぷりハマってしまった雪さんは、続編を求めて書店を再訪。そして、作品への思いを語るうちに、うららと意気投合し、個人的に会って話し合う関係に。

 

人見知りが強く、心のうちを語れるような友人が一人もいない、孤独なうらら。

 

社交的ではあるけれど、本当にやってみたいことをやらないまま、年を重ねてきた雪さん。

 

二人の暖かな出会いは、それぞれの人生に、小さな勇気と奇跡をもたらすことになる……

 

 

(_ _).。o○

 

原作ファンにとって大いに嬉しかったのは、作中に出てくる漫画作品が、実際に描き起こされて、映画のなかにたくさん挿入されていることだった。

 

特に、うららが雪さんに励まされて製作し、コミケで販売する作品は、映画の後半で全編が映し出される。

 

おかげで、映画の中で漫画を読んで涙を流すという、初めての経験をした。

 

 

(_ _).。o○

 

主人公の佐山うらら役は、芦田愛菜

 

BL仲間の市野井雪役は、宮本信子

 

映画の最後のクレジットを見て初めて、雪さんが宮本信子だと気づき、大変驚いた。

 

なにしろ、宮本信子を見るのは、「お葬式」「マルサの女」以来だったから。

 

宮本信子さん、いつのまに、おばあさん役にふさわしいほどの高齢になったのかと亭主に話したら、

 

「おまえ、宮本信子を最後に見たのは何年前や?」

 

と聞き返された。

 

亭主と一緒に「お葬式」を映画館で見たのは、まだ学生の頃だった(1984年)。つまり、40年前。

 

そっか、そんなになるのか……

 

 

原作第1巻の冒頭は、雪さんのつぶやきではじまる。

 

知らない間に

 

時間って経っているのよね

 

 

 

思えば、このつぶやきに惚れて読み始めたのだった。

 

映画でも漫画でも、うららに共感する場面が多かったけど、年齢的には雪さんのほうが、ずっと自分に近い。

 

ほんとうに、いつのまにか、時間が経ってしまっている。(´・ω・`)

 

 

 

 

 

 

映画「梅切らぬバカ」……自閉症のある風景

女優の加賀まりこ氏の長年のパートナーのご子息が、自閉症なのだという記事を、ネットニュースで読んだ。

 

ジャニーズ関連の記事を避けまくっていて、たまたま見つけたその記事は、加賀まりこ主演の「梅切らぬバカ」という映画の公開に関連したものだった。

 

自閉症の息子と暮らす老齢の母親を、加賀まりこが演じているのだという。

 

これは、見るべき映画だと思ったので、Amazon Prime Videoでレンタルした(400円)。

 

(以下、ネタバレしまくりの感想)

 

 

和島香太郎監督で、2021年に公開された作品だとのこと。全く知らなかった。

 

主人公の山田珠子(加賀まりこ)は、息子の忠男(塚地武雄)と二人っきりで暮らしている。

 

映画の冒頭、庭先で珠子が忠男の散髪をしていると、隣家の引越し作業が始まった。

 

狭い通路に、珠子たちの家の梅の木が低く枝を伸ばしているせいで、作業員が枝に頭をぶつけながら荷物を運んでいる。

 

その様子に気を取られる忠男に、珠子は「関係ないでしょ」と声をかけ、じろじろ見ないように仕向けていた。

 

その様子から、珠子が、母親として、息子を近隣の人間関係から遠ざけようとしていることがうかがわれて、胸がちくりとした。

 

その理由は、やがて明らかになる。

 

忠男は毎朝6時45分きっかりに起床し、7時には母親と朝食を食べ、ゴミ出しをしてから、一人で就労支援施設へ通所する。

 

施設では、忠男は紙箱を組み立てる作業をしている。淡々と、黙々と、正確に作業を続けている。

 

忠男は自宅からの通所だけれど、他の利用者たちは、同じ運営者によるグループホームから通所している。

 

そのグループホームは、居住者のたてる騒音や、近隣の児童への暴力などの迷惑行為のために、町内会からの強い批判を浴びていた。

 

グループホームの運営者は、説明会を開いて、地域住民への理解を求めようとするものの、被害意識の強い住民たちにとって、障害者の事情は他人事でしかなく、とにかくホームを遠くに移転してほしいと主張するばかりだった。

 

移転を強く求める住民の中には、乗馬クラブで働く女性もいた。

 

彼女は、忠男が毎日乗馬クラブを覗き込むのを迷惑に思い、馬を脅かす存在として、忠男を毛嫌いしていた。

 

実のところ、忠男を気味悪く思い、脅威を感じているのは、馬じゃなくて女性本人のようなのだけど、女性は馬を理由にして、自身の差別意識に目を向けようとはしない。

 

まあ、自閉症者との付き合いのない人にとっては、独特の振る舞いやこだわりは、理解し難く、気持ちの悪いものなのだろうし、彼女のような人は、いまもきっとたくさんいるのだろう。悲しいけれど。

 

珠子は、老齢になるまで忠男と暮らす間に、そういう人々と山ほど関わり続けてきただろうし、相互理解の難しいことも、骨身に沁みてきたはずで、だからこそ、隣家の引越しに気を取られる忠男に、「関係ないでしょ」と言って、視線をそらせたのだろう。

 

けれども、珠子という人は、決して厭世的な人物ではない。手相占いを生業としているためか、人の心の弱みや痛みを巧みに見抜き、必要とあれば急所を突いて、意識を変えることもできる、したたかな女性でもあった。

 

グループホームの説明会に参加していた珠子は、強行に批判を繰り返す乗馬クラブの女性に対して、過去に乗馬クラブの馬が脱走した事件を取り上げて、立場が変われば自分もバッシングの対象になりえることを気づかせ、「お互い様だろ」と諭す。痛いところを突かれた女性は、その場では反論の言葉を紡ぐことができなかった。

 

ちなみに、乗馬クラブの馬たちが忠男に対して全く警戒心を持っていないことが、映画の後半で明らかになるのだけど(むしろ穏やかに懐いていた)、とても残念なことに、この映画の中では、乗馬クラブの女性がそのことを知る機会は来ない。

 

理解のない地域社会のなかで、珠子と忠男はひっそりと孤立するように暮らしているのだけど、隣家の家族との関わりのなかで、ささやかな奇跡が起きる。

 

隣家に越してきたのは、妻子に威張り散らす独善的な父親と、夫に振り回され続けて疲れた母親、少し内気で、孤独な思いを抱えた小学生男子の三人家族。

 

父親は、珠子の家の邪魔な梅の木に反感を抱き、知的障害のある忠男の、社会的に失礼な振る舞いにも、激怒するばかりだった。

 

一方で母親は、珠子の味わい深い人となりに心を惹かれ、息子は忠男の持つ心優しい側面に気づいて、自分から友だちになろうとする。

 

その後、忠男は、グループホームの空き部屋に入居するのだけれども、他の入居者との折り合いが悪いことがストレスになり、夜間にホームを抜け出してしまう。

 

パジャマ姿のまま、自販機でジュースを買って飲んでいた忠男は、塾から帰宅する隣家の息子と出会い、「遊びに行こう」と誘われる。

 

忠男が馬好きだと知っている息子は、乗馬クラブの馬房に入って小馬を連れ出し、一緒に散歩をする。

 

それは、忠男にとっても、少年にとっても、夢のように幸せな時間だったことだろう。

 

けれども、当然のことながら長くは続かず、乗馬クラブの職員に見つかって、大騒ぎになってしまう。

 

隣家の息子は忠男を連れて逃げようとしたものの、忠男がパニックになってしまったために、どうしようもなくなり、自分一人で逃げ出してしまう。

 

職員が忠男を捕まえようとしている間に、小馬は逃走し、通行中の町内会長を驚かして転倒させ、怪我をさせる。

 

結局、忠男が乗馬クラブに不法侵入して子馬を逃したことにされてしまった。

 

その結果、町内会長と乗馬クラブの女性が中心となって、大々的にグループホーム排斥運動を始め、忠男は入居したばかりのホームを退去し、珠子との二人暮らしに戻ることになるのだけれども…

 

ここから、ほんとうにささやかな奇跡が起きる。

 

隣家の父親は、たまたま目撃した乗馬クラブの騒ぎを、他人事として面白そうに家族に話して聞かせた。

 

それを聞いた息子は、罪の意識に耐えきれず、泣きながら、自分が馬を逃したと告白する。

 

とんでもないことをした息子を、この両親は、なぜか叱らなかった。

 

町内会を巻き込んだ大事件が、実は全く他人事ではなかったことを知った父親は、最初のうちは、そのまま黙秘しようとしていたけれども、葛藤の末、謝罪のために、一人で珠子の家を訪ねる。

 

待ち構えていたような様子の珠子に、半ば強引に招かれて家に上がった父親は、妻と息子が食卓を囲んでいるのを見て驚愕する。二人は先に訪問して、全てを珠子に話して謝罪したらしい。

 

腹をくくった父親は、忠男としっかり目を合わせて、名を名乗って挨拶し、ビールで乾杯する。

 

忠男が自宅に戻ったことを祝うための盛りだくさんの料理が振る舞われ、ビールで乾杯するうちに、隣家の父親はすっかり酔って、「ここにグループホームを建てよう」と言い始める。

 

翌朝には、父親は自分の言ったことを忘れてしまっていたのだけど、珠子の心の中では、何かが動いたようだった。

 

 

この映画に、もしも続きがあるとすれば…

 

珠子はグループホームの事業所と協力して、ほんとうに自宅敷地にグループホームを建てているかもしれない。

 

役所とも連携し、地域の人々との交流も行って、忠男たちの暮らしへの理解を深め、ゆるやかに共存する方向に舵を切っていくかもしれない。

 

隣家の父親は、賛助会員的な立場で、イベントなどを取り仕切ったり、協力したりするかもしれない。

 

そんな流れの中で、あの乗馬クラブの女性とも和解する機会が出来て、珠子に心の内を話すなどするうちに、熱い絆が生まれるなどして、やがてはグループホームの利用者たちが馬に触れるイベントなんかが実現したりするかもしれない。

 

ほんとうに、日本のあちこちで、そんな奇跡が起きたらいいなと思う。

 

 

(_ _).。o○

 

 

そういえば、うちの息子(25歳・重度自閉症)の通う介護施設も、わりと住宅地のど真ん中にあるのだけど、反対運動などの話は聞いたことがない。たぶん、何もなかったのだと思う。

 

大柄な息子を連れて町内を歩いていても、これまで特に人の視線が気になったことはない。

 

ふと思いついて、息子の施設をGoogle検索してみたら、いきなり息子の写真が出てきた。なんか、とってもオープンだ。

 

地域社会との信頼関係があるからこそのオープンさであると信じたい。